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Scratch Input

2008 年 11 月 25 日

今日は,UIST2008で発表されたCarnegie Mellon UniversityのChris Harrisonらが開発したScratch Inputを紹介します.

scratchinput1.jpg

Abstract

Scratch Inputは,ユニークな音に依存した音響ベースの入力テクニックである.このユニークな音とは,木や布などの肌理のある材質の表面に対する爪の擦過音によって作られる音である.擦過音は,聴診器によりキャプチャ/アンプリファイされ,マイクに接続し,電子信号へ変換される.評価実験では,5分の訓練の後,15名が,1回のタップ,2回のタップ,I,V,N,Wの文字のジェスチャによる入力行為を5回行った結果,約90%の正答率を得た.

表面に対する擦過音を採用した理由は,擦過音の持つ2つの特徴による.まず,第1に,擦過音は,3000Hz以上の高周波で構成されており,住宅やオフィスの環境音と容易に区別可能である.例えば,声は90-300Hz, 歌は80-1200Hz,家電の振動音は50-60Hzである.第2に,音の伝達効率,空中よりも固体/液体のほうが高い.発生する音が小さい場合でも,信号は固体を通じて容易に伝達されるのである.

Scratch Inputのアプリケーション例として,テーブルを使ったモバイル操作アプリケーションと,壁を使った音楽プレイヤー操作アプリケーションを紹介する.前者は,テーブルを前後にこするとノーマルモード,Sを描くとサイレントモード,Aを描くとスピーカーフォンモードへ切り替わる.後者は,テーブルを2回たたくと一時停止,および再生の切り替え,Vを描くとボリュームモード,検索モードの切り替え,円を連続して描くと,ボリュームの増減,および,検索の前後進を実行できる.

Idea

音の伝達モデルの相違を利用したインタラクションデザイン

Meta Info

:: desiner
Chris Harrison
Scott E. Hudson

::affiliation
Human-Computer Interaction Institute, Carnegie Mellon University

::Publications
Scratch Input: Creating Large, Inexpensive, Unpowered and Mobile finger Input Surfaces.
UIST 2008
Pages: 205-208
Monterey, CA, USA
October 19-22, 2008.

::URL
Scratch Input
Surface scratch control input via Make

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