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This blog introduces interaction designs in the world!

facebook as Group flow

2010 年 10 月 18 日

久々のエントリです,みなさんお元気ですか?

今日はfacebookのお話.ステルスマーケティングかって?僕のところに来ても影響力なんて無いに等しいので,そちらの方々もリストにあげないでしょう…

で,具体的な内容なんだけど,facebookって何ができるの?どうやって使うの?って話は一切ないです.ただ,僕の専門からみたときに「何が楽しいか」について分析してみようと思う.

フェイスブックが盛り上がっている件

yusukebeやamachangさんらがblog記事に書いてるように,先週あたりから日本でもfacebookユーザが増えだした,もしくは休眠状態だったアカウントを復活させはじめたよね.(まぁ知ってる人は知っているけど)ゆーすけべーとはSFCにいたときに研究室同士の交流があって,プロジェクトも一緒にやっていた経緯もあって,とりあえず友達になっていたら,やたら彼がはしゃいでいて,なんとなくその流れに引き込まれて僕もfacebookに常駐するようになってしまった.現状つながっているはwebエンジニアの方々が多くて,僕は彼らのblogの購読者だったりするけど,直接面識があるわけでもないひとばかりだ.でもfacebook楽しいということで,何が楽しいのかをちょっと考えてみたんだ.ちょっと長くなるのよ!

フェイスブックがはじまりそうな件 – ゆーすけべー日記

フェイスブックが面白い – IT戦記

フローとその歴史

フローって知ってる?社会学者・心理学者チクセントミハイ(Csikszentmihalyi)が提唱した楽しさを感じている状態に関する概念だ.定義については,彼の本にはこう書いてある.

「一つの活動に深く没入しているので他の何者も問題とならなくなる状態,その経験それ自体が非常に楽しいため,純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態」(フロー体験 喜びの現象学, p5)

これだとややこしいいから,噛み砕いて説明して前述したように「楽しさを覚える状態」と思って先にすすもう.チクセントミハイは,数十年間の研究生活に渡って,「最も楽しいと覚える時,どのように感じていたか?」というインタビューをいろいろな人に行っていたんだ.前期では,芸術家,競技者,音楽家,チェスの名人,外科医といった専門職の人々を対象として,後期では,日常生活を営む一般のヒトを対象としてね.その結果,社会的地位,人種,性別に関わらず,楽しさを覚える状態はどうやら同じであることがわかった.これがフロー.この状態に至るには条件があって,それは,8つの構成要素からなっている.今日のエントリはフローがメインの話ではないので,構成要素については扱わないのでwikipediaでも参照してほしい.

フロー – wikipedia

facebookとグループフロー

で,ここまではフローの話.フローは個人の活動の中でおきる現象なんだけど,キース・ソーヤー(Keith Sawyer)は,グループでの活動中にフローが起きたら何が起きるか?ってことに注目したんだ,つまりグループ・フロー.ソーヤーはグループフローを生み出す条件を10つ挙げている.

1. 適切な目標
2. 深い傾聴
3. 完全な集中
4. 自主性
5. エゴの融合
6. 全員が同等
7. 適度な親密さ
8. 不断のコミュニケーション
9. 先へ先へとすすめる
10. 失敗のリスク

これからそれぞれの条件について説明をしつつ,facebookの体験に当てはめていくよ.facebookを使う場合,facebookの機能やインタラクションのどこが楽しいかって説明だ.ちなみにここでいうグループってのは以下の3つのグループが対象だ.

a. 自分もしくは友達の発言に連なるスレッドに参加したメンバからなるグループ
b. 自分のTLを構成するメンバからなるグループ
c. イベント等で不特定多数のメンバが集まるグループ

1. 適切な目標
適切な目標が必要ってこと.問題発見型の場合,明確な目標が望ましく,問題発見型の場合,様々な解釈ができるような自由度の高い目標が望ましいってこと.

上に挙げたグループによって設定されうる目標は当然違うけど,例えば,イベントがわかりやすい.先日(10/15)も同時on会というイベントがあって最大2000人くらいが集まってた.同時に乾杯して盛り上がるっていうゆるい目標が設定され,それを共有できている.

2. 深い傾聴
誰もが次に何をいおうかなどとは考えず,ただ自分が聞き取ったことに純粋に反応する状態ってこと.

これってまさにリアルタイムコミュニケーションのあるべき姿だよね.(高速で)流れてくる発言を見て感じて,いいね!やコメントで純粋に反応する.

3. 完全な集中
自分たちの行動と,それ以外の全てを切り話す境界線を引くときに生まれやすいってこと.

twitterと違って,発言に対するスレッドが展開されることで,境界線が引かれ,集中が生まれやすい.あとは明示的な機能としてのGrouosなんかでもいえる.特定の仲間でしか発言を共有できないこの機能は完全なる集中を呼ぶ.ファンページやイベントページもそうかも.だけど,facebookにのめりこんだ場合は仕事が手につかなくなってしまうという問題を孕んでいるよね.

4. 自主性
自分たちの活動や環境が自分たちの思い通りにできるってこと.

これは自分でTLに表示させる環境を思い通りにできる設計になっていること.たとえばアプリ単位でblockしたり,ユーザ単位でblockできる.つながっている人はいろいろな思想を持っている.その思想の違いをうまく吸収しようと試みている機能だと思う.

5. エゴの融合
自分のエゴを抑え,グループ全員が協調するってこと.

そもそもがfacebookは相互承認制であるから,エゴ丸出しでは非表示にされてコミュニケーションが成り立たなくなるよね.また,外部からは見えないからgoogleの検索にも引っかからないので,宣伝的なポストも目立たない.

6. 全員が同等
全ての参加者が同等の役割を担うってこと.

RTという機能がないから引用数に関するランキングもない.いいね!は可視化されているけど,それがランキング化されることもない.

7. 適度な親密さ
メンバーが親しくなりすぎた場合には,グループ内の相互反応が刺激的なものではなくなるってこと.

これは,スレッドやイベントを通じて,常に新しいユーザを,彼らの「親しさ」の表明(つまり,いいね!ボタンを押すという行為)とともとに追加可能だ.これによって,常に適度な親密さが形成されることになるはずだ.

8. 不断のコミュ二ケーション
自由気ままな会話においてコミュニケーションが生まれるってこと.

この緩やかな空気というのが相互承認制SNSの特徴なのだと思う.時として気まますぎる発言もあるけど,外へ通じていない,相互承認という安心感がそうさせるのかも.機能要因ではないけど,最初に挙げた2人とその周囲のユーザが広めたカルチャーって見方もできるね.

9. 先へ先へと進める
他人の意見を聞き,それを受け入れた上で新しい意見を積み上げるってこと.

受け入れる,つまり「いいね!」って機能こそが重要.

10. 失敗のリスク
聴衆とそれに伴う現実の重大な失敗というリスクの存在.

オーディエンスはTLにいる.そして,現実の失敗のリスクも当然ある.だって基本実名だものね.

まとめ

結論として,twitterはフロー,facebookはグループフローって気がする.どちらのサービスも,リアルタイムで,フィードバックもあるし,爆発的な情報量って点,つまり,キーワードレベルでは共有できている.どちらも楽しいんだけど,twitterは個人として楽しめる.facebookは左下の爆発もあるし,つながっている人同士が可視化されていて,空気感がある.それを感じつつみんなでわいわいやっているのが楽しいんだろうなって思う.

これから始めよう,まだ,facebookの面白さがわからないって人はまずは盛り上がっている人たちのグループやイベントに参加してみるとよいかもね.で,いいね!と思ったらいいね!って素直におせばいいと思う.あと,twitterの発言をそのまま転送する設定にしているとfacebookのtwitterアプリごとblockしている人もいるのでお気をつけて!

ちなみに僕のアカウントはこちら

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1 response to "facebook as Group flow"

  1. 中国でFacebook(フェイスブック)、twitter(ツイッター)、you tube(ユーチューブ)を見る方法 その2…

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